祝允明の赤壁賦がひとつじゃないらしいことにびっくり

赤壁賦の臨書もゴールが見えてきました。

赤壁賦と聞いて「あの三国志の有名な赤壁の戦いの記録?」と思いこみ、孔明の作戦が大当たり!みたいな文面を想像していましたが、違いました。

赤壁賦は「黄州寒食詩巻」でも有名な蘇軾が三国志の時代よりずっと後に書いた詩で、前編後編があって、赤壁で舟遊びをしたよ、赤壁の戦いに思いをはせながら、人生のはかなさと宇宙を感じちゃったよ、3か月後にまた遊びに来たよ(後編)、みたいな内容です。

 

ところで、私が臨書したのは蘇軾の書ではなく、祝允明という人の草書です。しかも狂草といわれるような、ぱっと見すごく適当っぽい自由奔放な草書です。

「祝允明 赤壁賦」でググると、祝允明の赤壁賦は何パターンか見ることができます。一つしかないと思っていたのでびっくりです。

 

1.東京国立博物館がヒット。東京に赤壁賦があったとは。

www.tnm.jp

祝允明筆 中国 明時代・正徳16年(1521) 高島菊次郎氏寄贈 

今臨書している赤壁賦とは全く別物で、どちら様でしょうか?って感じです。書風はとても整って上品な草書という感じ。狂草ではない。

 

2.上海博物館にもあるらしい

https://kknews.cc/culture/qov2jyo.html

このページの中国語をなんとなく翻訳すると、

世に伝わる祝允明の「赤壁賦」はいくつかあるが、ラッキーなことに私は3つ観た。一つは台北故宮博物館にあり、二玄社のコピーである(二玄社がコピーした?)。もう一つは広東省の~~さん(解読不能)のコレクションで、2006年に広東美術館に展示された。そして3つ目は2006年春、上海美術館で間近で観た。

このページで紹介されている上海博物館の蔵書とされる書は、1970年版二玄社のお手本と同じと思われます。今回私が臨書したのもこれです。国会図書館の蔵書であるのもこの二玄社版です。

 

3.オークションで120万元で競り落とされた?

https://kknews.cc/culture/g3p6y6y.html

上海版よりさらにダイナミックに磨きがかかった赤壁賦です。中国語のページしかヒットしなかったので、正確な翻訳はわかりませんが、ところどころ変換すると、

  • 祝允明が28歳の時で、若い時の草書をみんな見たことないだろ?
  • 晩年の祝允明の筆使いの特徴がある
  • 祝允明よりちょっと早い世代の誰かが書いたけど、有名な人ではなかったから高く売るために偽の祝允明の落款を押した?

要するに真偽は定かではない、ということでしょうか?120万元って、多分日本円で1000万円以上だと思うけど・・・

どれも本物なのか、偽物が展示されているのか?誰か教えてー