『成化十四年』25話前後まで見た

成化十四年の見方を会得して日々惹き込まれている私です。汪植さんの笑顔がかわいいと気づきました

通の見方

このドラマは全編通した大きな流れがあるわけではない(今のところ)ので、怒涛のように貪り見るものではないと感じます。一日一話、腹八分で嗜むくらいがベストで、会話を楽しんだり、表情を巻き戻して見たり、一緒に食卓を囲んでいる気分で浸るのが通ではないでしょうか。(←土日に貪り見てて息子に嘆息された)

勧善懲悪で割り切れない人間の業

『成化十四年』は、嫌味な悪徳商人とか悪徳役人たちが、主人公たちに知恵や武力でやり込められるわけで、勧善懲悪の日本の時代劇的な気持ちよさがあります。

ただし日本の娯楽時代劇と違って、このドラマでは罪を犯した人の顛末(=死)まできっちり描いている気がしていて、自刃したりとか、雲和の馬大人も毒杯をあおったりとか、親子で自害したりとか、後味がいささか重いというか、罪を犯した人を100%悪で終わらせません。悪を追い詰めていく高揚感はあるのに「追い詰めたのは正解だったの?」と心にずん、と残ります。死で償うのはお国柄なのか。周りの人も「死んでどうなる」とか言わないし。

というわけで腹八分なのか、重たいのか・・・まだ分からない折り返し地点です。

 

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