今作品でご卒業される朝月希和さん、ラストの清々しいお姿がとてもよかったです。
12月25日(日)にライブ配信で観劇した『蒼穹の昴』、原作未読でも大丈夫、的な情報を得て臨みましたが、見ながら「誰?」と呟くことしばしば・・・結果的にお芝居では泣けず、朝月希和さんに号泣しました。
ラストでキラキラと涙を流されているけれど「私は泣いてなどいません」という強い意志の笑顔で幕が降りるまでお顔を崩さず佇んでいらっしゃった、と強く印象に残りました。
観劇から数日経て記憶が改ざんされているかもしれませんが、カフェブレ風に三つのキーワードで上から目線で感想まとめてみました。
宮廷の描写
朝廷で政治の議論をしている場に、妃嬪がわらわらといるのが「ちょっと待てぃ」と思ってしまいました。後宮と朝廷は厳格に仕切られている、と『宮廷の諍い女』など中国ドラマ視聴で鉄の掟を叩き込んだ私としては見過ごせない。後宮が朝廷と結託するのは大罪です。
とはいえ娘役の貴重な出番ですし、華やかで迫力ある紫禁城の演出として大絶賛されていたとおり素晴らしかったです。本場に引けを取らず、成功だったと思います。
京劇メイクの濃さ
前回、カフェブレでちらっと見ただけの分際で「春児の京劇メイクが薄い」と偉そうに私、苦言を呈していた件の場面です・・・その後春児は文秀さんと再会して二人で朗々と歌うという感動的なシーンとなっていました。そのシーンがもし京劇のがっつり濃いいメイクだったらおそらく観客もそっちに気を取られて歌が入ってこないでしょう、というのを見越した上での薄めメイクだったのだ…と理解しました。
朝美さまの京劇、すごく決まってました。きっと一生体が覚えているくらい練習されたんではないでしょうか。(何様)
畏れながらラストのご提案
もともと原作では主人公ではない役をトップスターに当てたそうですので、「弟子が死ぬ」という展開をトップスターが苦渋の決断で受け入れて見守る、という立場になっていた、という私の記憶・解釈は正しいでしょうか。
そんな文秀さんの姿勢がどうにも腑に落ちず・・・不肖私、妄想してみました。
文秀さんはメガネのタンさんの決意を知らされていなかった。今まさに刑が執行されようとする場面に慌てて駆けつけて阻止しようとする文秀さん。追ってきた春児が羽交締めにして引きずり出す。そして刑場で見守っていた朝月希和さんの胸に顔をうずめて泣く文秀さん・・・
なんちゃって。
その後文秀さんが祖国に戻ってきたのかとか、清国はどういう結末を迎えたのかとか、そのあたりナレーションでフォローがあってもよかったと思いました(見逃してたらすいません)
生観劇は十数年に一度の平民が、ライブ配信一度見ただけで難癖の数々、万死に値します。しかも記憶も曖昧…