『狼殿下』見終わりました

リベンジしました。

序盤のヒロインの天真爛漫さが眩しすぎて脱落、一年のブランクを経て根性で完走しました。

中盤まで愛憎の悲劇と贖罪、というテーマで視聴していましたが、後半の展開にツッコミが止まらない・・・

 

ざっくりあらすじ

※注:がっつりネタバレしてます

ヒロイン「馬摘星」は幼馴染と生き別れ、8年後に再会すると彼は冷酷非道な皇子「渤王」となっており、結婚するも父の仇と分かり、傷ついて隣国に流れつき復讐を誓う。暴走して窮地に陥いるが実は前朝の皇女と分かり命拾い、その国の王子に嫁ぐ。改めて復讐戦に臨み敵(元夫:渤王)の背信でなんとか救われ、背信の罪状で奴隷に落とされた渤王を救出。続けて渤王の弟を救出するも渤王の腕の中で戦死・・・

と波乱万丈すぎて疲弊しました。

ちゃんとした紹介はこちらをどうぞ

www.bs11.jp

 

中盤まではよかった

愛する女の家族を(配下が)殺害した、という逃れられない十字架を背負い苦しみ、ヒロイン馬摘星にバレてからはその恨みを一身に受け止め、自分を殺させて恨みの呪縛から彼女を解放しようという、タイトルロールの狼殿下こと渤王の心の動き・究極の愛情はすごく胸打ちました。愛情ゆえにその本心を微塵も見せずひたすら冷酷に振る舞うそのギャップが切なく、悟りの境地みたいな表情が良かったです。

また戦場で死にきれず、奴隷の収容所?で贖罪のためにさらに自分に苦痛を与え烙印さえ押されちゃうというセルフネグレクト状態・・・いたぶられるイケメンに目のない私ですが、渤王はこの時すでに抜け殻で抗う心がほぼなく、逆に痛めつけられることを望んでいました。そんな場合にはあんまりグッと心揺さぶられないというのは新たな発見でした。

また馬摘星の方も聡明なはずなのに、復讐を思い詰めるあまり暴走してキャラ崩壊?と思ったけど、美しい人が痛々しい姿を晒す役者魂には心から拍手を送りたく、結果的に好感度アップいたしました。

 

ところが・・・

終盤に向けてどんどんヒロイン馬摘星の行動がブレていくというか、馬摘星、この状況に酔ってる?というか・・・

1. 余命わずかの設定

渤王の余命が短い、というのはそう来たか!って感じで、馬摘星は渤王を看取るのね・・・と思ったのもつかの間、なんと摘星も黒い血を流して、渤王を上回る余命の短さで悲劇性を逆転してしまいました。

2. ラストのヒロイン皇宮へ殴り込みエピソード

残された余命で渤王は皇帝と対峙し唯一の心残りである弟を救出するもの、と思ってたらタイトルロール差し置いてまさかの摘星参上!で驚きました。あの柳生十兵衛ばりの100人斬りシーン、馬摘星でなければならなかったでしょうか。しかも馬摘星は瀕死の状態に陥り、おかげで渤王は救出された弟には一瞥もくれずまさかのほったらかし。

・・・ということで「ヒロインのヒロインによるヒロインのためのドラマ」という印象で私の視聴は締めくくられました。

 

なおリーチンさんのファンでしたら、この作品はリーチンさんが天真爛漫な少女から聡明なお姫さま、無敵の女剣士と100の顔を見せてくれる、魅力をふんだんに盛り込んだデラックスパッケージだと思いますので、ぜひぜひおすすめです。

 

気になった人

ヒロイン馬摘星の侍女、馬婧です。最初は中国の山村紅葉さんか?と見た目で気になりましたが、ゴシップ好きなところとか、ヒロインの背中を押すとか、ヒロインの恋愛偏差値の低さに露骨に呆れるとか、とても共感できるキャラクターでした。ドラマに対する違和感など感じたときに何度も馬婧が私の気持ちを汲んで橋渡しをしてくれた気がします。今後も見かけたら応援したい。

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