『九齢公主』見終わりました

思いがけず3回泣きました。

※多分ネタバレしてます

 

皇帝である父が叔父の謀略により殺され王位を奪われ、その娘であるヒロインの公主が周囲の協力を取りつけながら罪の証拠をそろえ復讐を果たすという、ゴールが明確なドラマでした。

「メディカルロマンス」という想像がつかないジャンルで、日本のドラマ『仁』みたいな感じかと思いましたが、メディカルはあくまでお話の筋を支えるツールで、それが主旨ではなかったです。

 

『琅琊榜』のオマージュ?

終盤が近づくにつれ、何度か『琅琊榜』がふと頭をよぎり、共通点を考えてみますと、

  • 顔と声が以前と違い(変えている)、別人として現れる
  • 超人的に頭がキレる
  • クライマックスは皇帝を追求し復讐完遂

でしょうか。

顔を変えて別人になってから、たとえ兄弟と言えども正体を明かさず一人で呑み込み続け、機が熟して全てを打ち明け再会を果たす、というまさにデジャヴ。泣けました。

ラストにはヒロイン君九齢ゆかりの人々が次々に現れ皇帝に証拠を突きつけ罪を暴いていき、『琅琊榜』同様、溜飲が下がる大団円でした。

 

やっぱり牢獄に注目しちゃう

男主人公の朱瓚は体格よくて運動神経もすごく良さそうで殺陣も流麗で、でもイケメンなのか?賛否分かれそう…(←超失礼)

ただ獄中でのやつれセクシー度に関しては、私の視聴歴史上No.1って感じで、年ごろといい体格といい申し分なく、こんなに獄中映えする俳優さんを私は知らない・・・マッドサイエンティストみたいな牢獄の拷問担当が登場して、朱瓚を見て垂涎のまなざしになってましたが、自分も全く同じまなざしで食い入るように見ておりました・・・嘆かわしい。

ちなみに朱瓚の父、朱山を演じていたのはナイスミドル(by『燕雲台』耶律罨撒葛)の譚凱さんで、なんかスーパーデラックスな親子・・・という印象でした。

 

まとめの感想

とてもお話の筋が分かりやすくて、「どういうこと?」と混乱する箇所がなく破綻もなく、きっちり起承転結成立していてよかったです。

また、九齢に関わる人たちがみな善き方向へ導かれていって、清々しい気持ちで終わりました。例えば、

  • 当初痘瘡の治療にしり込みしていた医師たちは、九齢によって志を思い出し本分を全うする
  • 陸雲旗は九齢に憎まれながらもその家族を見守り続け、最後は九齢に懺悔する(←結局共犯に変わりないけど)
  • 皆に見捨てられて自暴自棄になっていた方家の姉(錦繍さん)は九齢に更生の機会を与えられ、それに応えて改心してきちんと人生やり直す

特に錦繍さんは、どん底からの再生ということで、九齢の肩入れが大きかったのはもちろんですが、本人の心がけというかしっかり前向きに生きようという意思があって、ロールモデルとして参考にしたいです。

チーム九齢堂はとても絆深く飲み会なんかも楽しそうで、こういうふうに頭使って根回しきっちりやって仲間を増やし役割を振ってその人が胸を張って生きるよすがを作ってあげて、うまくいったときには宴会をする、昨今個人主義で職場の飲み会は不要って風潮みたいですが、こんなメンバーの宴会、参加したいと思いました。

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村