『琅琊榜』の製作陣が作ったドラマだそうで、期待値上げて見てしまいます。
舞台背景
『燕雲台』とほぼ同時期で、『燕雲台』では敵だった北宋が舞台です。日本は平安時代です。
第一印象:動より静のドラマ
タイトルに「城」と付いてるから戦闘ありのお話、と勝手に思ってましたが、待てど暮らせど派手な戦闘シーンがなく…序盤はフラストレーションが溜まりました。主人公は男性だけどどちらかと言うと宮廷ドラマです。
そして今まで見てきた宮廷ドラマでしたら「やられたらやり返す」に決まっていたけど、このドラマは非常に徳の高い皇帝が主人公なので、その類まれな懐の広さ・仁徳ゆえに「まずは相手の思いを受けとめ尊重する」ことになり・・・終始なんかモヤモヤしてスカッとできないかもしれません。
見どころ
そんな苦行みたいな序盤ですが、見どころは美しく聡明な皇后さまのご尊顔と立ち居振る舞いでしょうか。『琅琊榜』の静妃を彷彿とし、見ているだけで福をもらえそう。
また、常に大臣たちに諫言(お小言)され、板挟みになりストレスフルに生きている皇帝の心を、細やかに推しはかり和らげようとする宦官の皆さんの尽くす姿勢がいいなぁーと思いました。
あとは他の中国ドラマより抜きん出て登場する素晴らしい書の数々です。ダイナミックな大筆の行書も細楷も真似したい!特に細楷なんて集中力が続かないし魅力を感じることがなかったけど初めて「いいかも」と思いました。
書に関わる人
蘇軾
北宋の四大家の一人です。科挙に若くして合格したイケメンという、なんかすごくおいしいキャラ設定で登場したのにすぐフェードアウトしてしまいました。左遷先で書いた、黄州寒食詩巻が有名です。大好きな書です。臨書の際はあのイケメンを妄想したい。