『覆流年』見ました

ものすごーく濃厚な愛憎劇で、胸焼けしそうですが、好きです。

 

皇族に嫁いだ商家の娘陸安然が謀略の餌食となり大事な人々を片っ端から失うも、時間を遡って結婚前に戻り2周目の人生を再スタート、危機を回避する、という話です。

自分や大事な人々を陥れた敵に2周目で陸安然がキッチリ落とし前つけて鉄槌を下していくのが小気味いい反面、1周目と違う展開になって、特に慶王と対峙しての駆け引き、企みもレベルアップしてハラハラします。

陸安然役、シン・フェイ(邢菲)さん

頭の良い女性が暗黒面に堕ちる(=復讐を決意する)とその冷徹な変貌っぷりもケタ違いで・・・懐妊しない薬すら飲んで仇敵に嫁いだ陸安然のハガネの覚悟と、慶王の自尊心が崩壊していく様を見届ける死んだ眼差しが印象的でした。

不遇な少年時代や、実の母の悲劇など、同情を禁じ得ない慶王のバックボーンや幼少期のトラウマなど、ジン・チャオ(経超)さんの大人の色香でもってカミングアウトされたら、母性がどうにかなりそうですが、それにも1ミリも揺らがない安然の意志の固さたるや・・・あっぱれ。

かと思えば、穆川が死んだと思い込んだときに取り乱して思いの丈をほとばしらせた渾身の表情は素晴らしくて、シン・フェイさんいい役者さんだ、思いました。

慶王の性根に問題はあるけど

ヒロイン目線の陸家側から見ると、慶王(第二皇子)のやり口は到底許せるものではないですが、大局を見たときに「水運を朝廷の支配下に」というのは国のトップとしては対外的にあながち間違ってはいないのでは・・・と思ってしまいました。

将来的に侵略されたときに、自国の利益を優先し冷徹な決断をして国を救えるのは慶王ではないだろうか。もし造船プロの陸安然とタッグ組んだら天下統一も夢ではなさそう。国内は穆川が収穫量一気に倍増して民は万々歳、最強ロイヤルファミリーではないでしょうか。

ちょっと虚無感なエンディング

やるべきことやって最大の仇敵もほうむって話としては終結したけれど、相思相愛のヒロインカップルもお別れしてあとに残ったものもないというか、あんなに濃厚だったのになんか虚無感を感じてしまいました。人間、やはりポジティブな目標が大事かと・・・。

でも穆川が危機に陥ったら安然すぐ蘇城から助けに来てくれそうです。そんな続編を期待してしまう最終回でした。

 

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