『始皇帝 天下統一(大秦賦)』見終わりました

見終わりました。

物価高な日常だからか、「こんな理路整然と民の福利のために牽引できる実行力のある指導者、エクセレント・・・」と危うく贏政に帰順しかけました。我に返って心のブレーキをかけたドラマ終盤でした。

ネットのコラムによると、原作とかけ離れた演出だったようで、その理由がはっきりせず政府の介入があったのではないか、みたいに批判されていたそうです。

中国人だったらなおさら敏感になる部分なんでしょうか・・・。

 

78話もあってグッときたシーンは人それぞれですが、個人的に涙した、もう一度見たいシーンを抜粋してみました↓

1:贏子楚の最期(第12話)

死の間際の父贏子楚を支えながら、自分の言葉で軍に語り掛ける贏政(13)の場面です。隣で贏子楚はさぞかし息子を心強く頼もしく誇らしく思いながら息を引き取ったであろうと想像するに胸に迫りくるものがありますが、もしナイスミドルではなくまだ青くて危うい、いっぱいいっぱいな贏政だったらどうだったろう・・・と考えてしまいます。李卓鑷さん↓

2:贏政 VS 趙偃(第56話)

趙の大王趙偃が、結盟のため秦を訪れた場面です。大国の大王二人が並んで玉座に向かう絵面の破壊力たるや、ゾクゾクしました。にこやかに乾杯する表の顔と、低音ボイスな裏の顔のギャップが萌えます。ウソ泣きで趙偃を欺き落とした、張魯一さんの「演技の演技」も見ごたえありました。

3:呂不韋の最期(第64話)

敵に目を付けられ、利用される前に自ら命を絶つ、というやるせないシーンです。死を目前にして、若い頃の自分と対峙して「商人として(自死は)割に合う取引か?」と問われて「大王と秦の不安を取り除けるならこれ以上ない取引だ」(←ニュアンス)と笑って毒をあおった呂不韋にグッと来ました。

 

「功成り名を遂げれば退くことこそ天の道」なんて実際言ったかどうかはもちろん、もしかして李斯が毒を飲ませたかもしれないし、どうにでも脚色できそうですが、呂不韋を演じたドアン・イーホン(段奕宏)さん、間の取り方が絶妙でなんでもないセリフに凄みを感じるというか、もうファンです。『鬼谷子』というドラマで主役されたようで、絶対見てみたい!(3年前に終わってるぅ~)

www.ch-ginga.jp

 

PVアクセスランキング にほんブログ村