『終極筆記』見終わりました

『終極筆記』というタイトルの字面だけで視聴を始めたドラマですが(え、究極の筆?!という勘違い)、「自分好みではない」と2話目くらいで悟りながら気づけば30余話、見てしまいました。

 

原作が小説で、〇〇編、△△編とシリーズ化しているようで、この『終極筆記』もいくつかの発掘探検のうちの一つらしいです。

あらすじはざっくり端折って言うなれば、「代々発掘探検に関わる家系の青年が、先祖も解き明かせなかった不老不死の謎解きに仲間と挑む話」

で、最終回に謎が解き明かされてスッキリ終わると思っていましたが、最終回、謎は何も解決しないまま幕引き、というまさかのサプライズで終わりました。

例えるなら、「パズーとシータがラピュタにたどり着いたけれど目覚める前にThe End」、または「ルパンと次元が指輪の謎を追ってカリオストロ城に侵入して落とし穴に落ちたところでThe End」という感じでしょうか。

そればかりか準主役を含め大部分の登場人物が消息不明のままという・・・日本のドラマでこんなことになったら大炎上案件だと思うのですが、中国では炎上しなかったのでしょうか。原作の小説があるから皆さん納得したのでしょうか。

 

かといって終始テンション低く見ていたわけではなく、私30話過ぎからテンション爆上がりで視聴しました。

というのも、31話にして寡黙なイケメンの準主役、小哥の儚げな表情と絶妙なアクションに開眼し、心をグッと鷲掴みされたからです!(←最初からずっといたけど30話までピンと来てなかった)

生贄?として岩穴に閉じ込められたり、かと思えば発掘団の裕福な重鎮マダムに跪かれ崇められ「あなたしか伝説の楼閣(?)に入ることを許されない」と言われたりと、ドラマの核心に大きく関わる人物として小哥は後半一気にフォーカスされます。隠された特別な血筋というエモいシチュエーションはまさに『天空の城ラピュタ』のシータ。ということはパズーは呉邪か?と、最終回に向けて最高潮に気持ちが盛り上がりました。

が、前述のとおり小哥の秘密を含め伝説の謎は一切合切解き明かされず謎のままでした。ラピュタの心臓部まで全て暴いて悪事を遂行するムスカはこのドラマにはいなかった。生殺しってこういうことを言うんですね・・・

  1. ほとんど死にそうな状態にすること。半殺し。
     「蛇の―」。転じて、結末をつけようとはせず、相手が困り苦しむのをそのままほうっておくこと。(Oxford Languagesより)

結末を整理するに、不老不死を追い求める人々の精神的な圧力に屈することなくその秘密を解明するための手段が不老不死であった、と私なりに結論して納得しようと思いますが、やっぱり続きの謎解きをいつかどこかで見たいです。

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