『千古の愛、天上の詩』見ました

シューカイさんが出てる、というとっかかりだけで録画してました。

 

シューカイさん筆頭に悪人のすみずみに至るまで美男美女が溢れ、尊い方々がたおやかな装束に身を包み、そして背景は宇宙を感じさせる神秘的な異世界で、正義のため愛する人のために渾身の力で激闘するという、夢がこれでもかと詰まったドラマでした。

・・・なんですが、「五十にして天命を知る」を目前にした自分、ドラマ中の、手をかざしただけで物体を収受するとか瞬間移動するとか、「どういうシステム?」と初っ端から躓いてしまい・・・ファンタジー見る資格・才能ないかも。

私が蹴躓いた小石をご紹介↓

「上神、主神、真神」区別問題

なんとなく「上神 <真神 <主神 」?と見てましたが自信ない。あやふやでも大筋に影響はないけれど、何がどう違うのか、ピンと来なくて喉に小骨が刺さったままでした。「天界・神界・仙界」の差も引っかかっていちいち思考停止です。中国人ならパッと説明できるんでしょうか。馴染みの世界観なんでしょうか。

と思ったらこのドラマの役は中国道教の「三清」なるものを原型としているそうです(by維基百科「千古玦塵」)

三清(さんせい)は、道教最高神格のこと。「太元」を神格化した最高神元始天尊と、「」を神格化した霊宝天尊太上道君)、老子を神格化した道徳天尊太上老君)の三柱。

それぞれ道教における天上界の最高天「玉清境」「上清境」「太清境」に住し、この三天のことも「三清」と呼ぶ。(Wikipediaより引用)

熟年期以上の女性が皆無の人口構成比問題

成人した娘・息子がいる天界の皇后がどう見ても20代でなんというか、非常に都合いいよねっていうかズルいっていうか・・・。そもそも見た目40代以上の女性が皆無って人口構成比的に疑問。あ、子どもに見えて1万歳以上なんだっけ。

それとも神は概念だから実体はどうにでもコントロールできるとか?だからってどの人も20代の若見えなんてルッキズムじゃない?なんて気付けば本筋に関係ないことあれこれ考えてしまって集中力散漫です。反省。

 

このままじゃ愚痴で終わりそうなので、これは…!と心響いたところもご紹介↓

チョウ・ドンユイ(周冬雨)さん

初めてみた女優さんでしたが、未成年と言われれば未成年に見え、恋する成人女性と言われれば成人女性に見え、母と言われれば母に見える、不思議な女優さんだと思いました。どれもが等身大に感じられてリアルで、是枝監督の映画に出てきそう。ファンタジーより社会派な現代ドラマが似合いそう(←超余計なお世話)

妄想がかき立てられたシーン

第2話でヒロイン上古の神脈を白玦シューカイさんが開くというシーンは、「神脈を開く」という意味がまた消化できなくて、エロ方面にベクトルが向いてしまいました。ヒロイン、初体験を疑似体験してる…ですか…?という妄想が広がって3回ぐらいリピート。目隠しをするというのも恥じらいなのか見られたくないのか(何を?)・・・意味深です。また船上で初夜、というシーンは水面(みなも)や提灯の揺れのみで表現されているのが想像力をかき立てられて、このシチュエーション考えた人GJと思いました。

 

ファンタジーの世界に身を委ねたい

現実が過酷だから人はファンタジーに思いを馳せるのであって、ファンタジーにリアリティを追求するのがそもそも間違いでした。夢を見たいのですからルッキズムへようこそ!で至極真っ当、問題ない。

話の筋は最後までついていけたし、やっぱり世界に浸ったもん勝ちだから、もっと頭を柔らかくして波に身を委ねる気持ちで視聴した方がよいのでは、と2024年、ファンタジーとの向き合い方を改めて考え直した作品でした。

 

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