『俗女養成記』シーズン1、全10話見終わりました

ドラマで使われる台湾語、毎回結構な配分でしっかり詰め込まれています。多分大陸の中国人も台湾語聞き取れないと思います・・・

ぼーっとドラマ見ていたら台湾語色々思い出しました。

  • へあー=そうそう!
  • わがりこん=あなたに言います(=聞いて!)
  • てぃあぼー=何言ってるかわかんない
  • りっぷんらん=日本人
  • ぱいせー=ゴメン
  • かっきん=早く!

台湾人に一生懸命中国語話しかけて、てぃあぼー、とよく言われた悲しい思い出もよみがえりました・・・

 

日本語タイトルが「おんなの幸せマニュアル」ということで、都会でバリバリ働きつつも結婚などライフスタイルを模索していく、みたいな意識高いドラマかと思って見始めましたが、毎話、現在進行形の主人公が、子供時代、台南地方の田舎の家族と過ごしたエピソードを懐古して自分の原点を顧みる、という感じで、思ってたのとちょっと違ってすごく面白かったです。

印象的なエピソードは、主役の陳嘉玲が台北で恋人の母親に結婚式のドレスや新居を決められた、というところで、自分と重なって心がちくちくしました。結局、陳嘉玲は「愛がなくなった」と別れを決め仕事も言いたいことガッツリ言って退職し、台南に戻ります。その思い切りの潔さにスッキリし少し羨ましく思い、そのあとの自暴自棄っぷりに共感し、あ、人ってこれくらいやさぐれていいんだ…と安心してしまいました・・・

あともう一つ心がちくちくしたのは、子供時代の陳嘉玲がピアノを習わされるエピソードです。ピアノを習わせるという親のエゴと虚栄、そんな親心を先生は見透かしていて、親の心理を操る先生という繊細な描写を親目線で見てしまい、生々しく心に残りました。

台湾と言えば日本人の口にも合う台湾料理に安くておいしい夜市に安くておしゃれな雑貨、みたいな一面で切り取られることが多いと思うけれど、台南とか台中とか高雄とか台北以南の地方はまだ元々の台湾人の生活が残っていて、そういう風景が見られたことと、ちょっと寺内貫太郎一家っぽいドタバタした感じが楽しくてよかったです。全10話だけでしたが、何度か泣いて、でも爽快に満たされて終わったいいドラマでした。落ち込んだときなどまた見たいと思います。

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