『蘭陵王』見終わりました

トンデモ展開の連続で楽しかったです

 

後半は斉の皇帝皇后のDQNっぷり(←死語?)に目が釘付け・・・トップが無能だとほんと限りなく国家の損失、不幸の極みよねーと思いました。「蘭陵王は早よ唐沢寿明に合流して一気に滅ぼせ」と何度も思いました。

それにしても『若羲』然り『六扇門』然り、後半鬼畜化するのは2010年代前半のドラマのお約束、な気がしますが気のせいでしょうか。

 

あらすじネタバレしたら視聴意義が半減してしまうと思うので、印象的だった人をご紹介。

馮小憐(鄭児):ニキータ・マオさん

個人的NO.1です。とってもチャーミングな笑顔は小悪魔という言葉がぴったり。かろうじて命を繋ぎ返り咲いた後半は躊躇いのない残酷さと、虐げられた実体験が残念ながらすべて恨みへ転化して民の「T」の字も出てこない快楽主義で、ドラマの佳境を引き立てたのではないでしょうか。存亡の危機に直面しても蘭陵王を求める業の深さたるや、主役を食った感も・・・。

それにしても朝廷であられもないカッコで皇帝のお膝に抱っこされて家臣たちの目のやり場に困らせるとか、なかなか斬新な演出で刮目しました。

高緯:ジャイ・ティエンリンさん

チワワみたいなつぶらな瞳で、民から搾取するのが何で悪いの?と本心から思っている筋金入りのアホぼんがドハマってます。キュートな笑顔で兄嫁をわがモノにしようとするケダモノっぷりも半端なく、お顔と言動のギャップが痺れます。

『軍師連盟』で司馬懿のライバル楊修役でしたが、そこでも強烈な爪痕残してた記憶があり、クセの強い自信家を演じさせたらこの方の右に出る人いないんじゃないだろうか。

史実では、周に攻め込まれ安徳王に後を任せて高緯は逃亡、安徳王の死後は北周で反乱起こして殺害される、享年22歳。(←だったことにびっくり)。

 

あと印象的だったものといえば、リアル豚箱だろうか・・・「豚箱にぶち込んでやる」とか一昔前の刑事ドラマでたまに聞きましたけど、実際にぶち込んだ絵面というのを初めて見てえづきました。多分、最近の中国ドラマにはない描写で、さすがはリアルを追求する2010年代初頭のドラマ、あっぱれ。

ドラマは斜め上行く展開に知らず知らず引き込まれてしまいました。まったく希望がないわけでもないラストで総じてよかったです。

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