周囲の大人に褒めちぎられる12歳の辺程さんをYoutubeで見つけました。
こちらは、辺程さんが『不负如来不负卿』というドラマ(2017年)に出演したときのドキュメンタリー的な動画だそうです。ドラマのサブタイトルは『Faithful to Buddha, Faithful to You』ということで、仏教のお話だろうか?
まあ、内容については置いといて、辺程さん(当時12)は男主の幼少期を演じていて、砂漠の中、坊主頭で一心に合掌したりしてます。懐吉より少し幼いです。
この動画の中で、監督や共演する俳優さんらが辺程さんについて皆さん口をそろえて褒めちぎってます。
以下、辺程さんのコメント(青字)と大人たちの賞賛の嵐を、訳してみました↓↓↓
(撮影途中のテントの中?)
辺程:「風と砂ぼこりがすごくて、たくさんのセリフをひたすらしゃべってしゃべって、そのシーンを撮り終わったら口の中もう砂だらけ笑」
俳優(牛飘さん):「この子がすごく印象に残った一番の理由は、たった12歳なのに何も意に介さない平然としたそういう眼差しだね」
俳優(馬曉峰さん):「若いのにこんなに泰然としてる、すばらしい」
女優:「初日に私分かりました、この子の演技、マジすごい」
俳優(牛飘さん):「砂漠に向かって座って、袈裟一枚着て、手を合わせて、もうそれだけでキマってる。ちょっと視線を向けるだけでもうその眼光が奥深い・・・」
女優:「彼が演じる役はとても複雑で難しいの」
辺程さん:「一番感謝しているのは監督。キャスティングで最初からずっと一貫してこの役に自分を、と言ってくれた」
監督(?):「『幻城』というドラマで辺程が馬天宇の子ども時代を演じているのを見た。彼がほかの役者と違うのは、どんなに難しいセリフでも、それを本当に理解していてもいなくても、彼は決然とそのセリフを言うことができる、これはもう天賦の才」
辺程:「この小説を読んだらさらにやばい。この役がものすごく大事、とても好き。この役をやりきったら、たくさんの人に認めてもらえると思う、それはどんなに喜ぶべき幸せなことだろう」
↑↑訳ここまで。
これらの証言から察するに、辺程さんはセリフの意味を理解しててもしてなくてもきっとニュアンスで芝居が出来てしまう憑依系の役者さんなのでしょう。ということで思い出したのはこちら、『ガラスの仮面』の元祖憑依系、北島マヤと努力の人、姫川亜弓。
姫川亜弓はライバルと目する北島マヤの天性の才能を目の当たりにし、絶望のため息とともに心情を吐露します。
「わたしが長い年月の間懸命に努力して得たものを、あの子(=北島マヤ)はまるで呼吸でもするように自然に演ってしまうのよ。何かちょっとしたきっかけさえあればあの子はどんな役でも演ってしまう・・・!」
まあこういう「天性」を押し付ける見方は辺程さん本人は甚だ迷惑であるかもしれないし、もしかしたら陰で血を吐くような努力をしているかもしれない。
それにしても12歳にして「たくさんの人に認めてもらえたら幸せ」なんて、なんか早熟せざるを得ない子役のサガを感じてしまいます。また小さいころから大人の世界に身を置き賞賛を浴びていれば「特別感」を抱いたであろうし、それがのちの諸々のバッシングの要因に繋がった可能性もあったのかなぁ・・・なんて。
この先、辺程さんにも亜弓さまのような切磋琢磨していく強力なライバルが現れんことを切に願ってやみません。