『宮廷女官 若㬢』見終わりました

「年末のお供に」とお友達からお借りしたDVD第2弾です。

現代に生きるヒロインがタイムスリップして清朝の宮廷で活躍するお話です。宮廷ものですが「タイムスリップ」という要素が追加されているので、ちょっと毛色が違いました。

 

ざっくりあらすじ

ヒロイン若曦はタイムスリップした当初こそ混乱していたものの、数話も進むとイケメン皇子たちに囲まれチヤホヤされて自由奔放に謳歌します。困ったことが起きるとみんなこぞって助けてくれます。タイムスリップのアドバンテージを活かして、有望な皇子に目をつけ寵愛も欲しいまま。途中からなんか若曦のドヤ顔が鼻につきだしました(←美しい人には辛辣)

しかし後半は雲行きが怪しくなり・・・好きな人の残虐な顔が見えたり、身近な人が立て続けに亡くなるなど精神的に追い込まれます。ついには皇宮から脱出し、あれよあれよと衰弱して亡くなってしまいました。

 

宮廷ものだけど・・・

これまで清朝の宮廷劇からは「やられたらやり返せ」とか「細く長く最後まで生き残ることが勝利」などなど学んできましたが、『若曦』には「妃嬪達のドロドロ劇」はほぼ見られませんでした。心底性悪な女性はいなくて、どの妃も夫を立てて添い遂げようという、これぞ女の鑑!みたいな心意気を感じます。

一方若曦本人はというと、結論、サイコパスな皇帝からエスケープ。この時代にこういう決断、実行は女性には難しいと思いますが、そこはもう現代的感覚で強行突破。ということで若曦が教えてくれたことは「ヤバいと感じたら逃げることをためらうな」だろうか。

 

極刑がえげつない

このドラマでタイムスリップだのラブだのより衝撃を受けてしまったのが、私の視聴歴史上最酷な刑罰でした。牛裂きの刑とか遠目とはいえしっかり結末までフォーカスしてドン引き。さらに口にするのもおぞましい刑が登場するのですが、それを説明するのが無垢な幼女で猟奇性3割増し・・・2011年製作で10年ひと昔前だからなのか、お国の違いなのか、これを実写しようという感性がもう・・・昨今、日本のエンタメの行き過ぎた自主規制など色々言われるけど、中国の検閲情況も変化しているんだろうか。と、なんか筋とは関係ないところに引っかかってしまいました。

 

感想

タイムスリップ先で亡くなったのでどうするんだろう?と思ったら、現代の病院で目が覚めるという展開で解決、その状況にもあっさり適応して、タイムスリップの深刻さというかシリアスな余韻・戻ってきた喜びがあまりありませんでした。

現代に戻ってきてから、ヒロインが関わった皇子たちをググってその後の顛末を描くという、タイムスリップの設定を活かしたエピローグはなるほど、という感じで面白かったです。

ということで、『宮廷の諍い女』より雍正帝(第4皇子)が魅力的だったものの、ヒロインの信念というか生き抜く強かさは『~諍い女』の方が感じられて、そちらの方が共感できました。

2023年、まだ視聴途中のものはあるものの、見終わった〆は『若曦』となりました。

PVアクセスランキング にほんブログ村