『コウラン伝』見終わりました

『キングダム』と時代は被るけど棲み分けできてるドラマでした。

春秋戦国時代、秦が勢力を拡大していく様をどう描くのか楽しみでしたが、よくよく見返したらタイトルは「始皇帝の母」ということで、ほぼ国内の権力抗争のお話でした。

 

全話見てざっくりの感想

ヒロイン、コウランは継母の謀略で実家を飛び出し、欲深な商人、呂不韋と一旗揚げることで意気投合し宮廷に送り込まれます。宮廷で女官や意地悪な皇女、腹黒い皇后らと対峙し知恵と機転で突破する様はまさに「瓔珞」、呉謹言さんの真骨頂!という感じです。

その後、秦から趙に人質として囚われている嬴異人(子楚)とコウランが運命的に出会い、数々の苦難を乗り越え命からがら秦にたどり着く、とこの辺りまでが私的にはクライマックスでした(←中盤?)

舞台が秦に移ってからは全登場人物が疑心暗鬼の嵐で、裏切りと疑いと殺意の繰り返しがひたすら続きます。どこからどこまでが計略で、誰と誰が手を組んでいるのか、いつの間に裏切ったのか、と敵味方入り乱れ、日本で平和ボケしたおばさんは正直疲れました。

一応話数として62話で終了したけど、きっと同じ調子でその後も裏切りと疑いと陰謀は続いていくんだろうな、って感じの最終回でした(投げやり)。

 

女性陣がことごとく強烈

このドラマの女性たちは春秋戦国という時代のせいなのでしょうか、どの人をとっても強かさとエキセントリックな憎しみが共存していて生き様も激しく・・・しばしばエキセントリックが過ぎて、「なぜそこで怒るの?」とか「どうしてそういう態度をとるの?」と女性たち(特にコウランと殷小春)の思考回路というか地雷のポイントがストンと腑に落ちませんでした。わがままなサイコパス雅皇女の方がまだ理解できたように思います。もし自分がこの時代に生きていたら理由も分からないまま殺されて骨までばらばらにされそうです。

 

印象に残った人

一番印象に残ったのは人質として虐げられていた趙の時代の嬴異人で、嬴異人は投獄されたし市中引き回されたし吊るされたし縛られたし乱れ髪もありで、私の性癖ポイントは一通り押さえられていて非常によかったですねー。ただ異人は常にポーカーフェイスで微笑みがデフォルトで、もう少し苦痛の表情とかあれば完璧だったのでそこだけ残念です。

コウランを趙に残して先に秦に帰った異人は、後見人の華陽夫人に側室を無理やりあてがわれるのですが、その初夜での異人の表情が出色で、心鷲掴みされました(第40話)。新妻と見つめ合って微笑んでいた異人が妻を押し倒して視線が外れた瞬間、微笑みがさっと消えて義務感全開でことに及ぶという・・・不本意な婚姻だったんでしょうが、まだまだ華陽夫人の強力な後ろ盾を必要としていた弱い立場の異人にとっては致し方のない選択で、義務感がダダ洩れたというシーンでした。コウランへの想いを垣間見てとても印象に残っています。

風の噂でこの方どこかで悪役をやっていたと耳にしたので、いつか見てみたいです。

 

おまけ

見ていて為になる金言・格言が多いなぁーと思いました。「コウラン日めくりカレンダー」とかできそうです。

《皓镧传》收官,到底怎么样?_百科TA说より画像お借りしました ↑

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